生活動線の良さ

住み心地の良い家に欠かせない生活動線。考えるべき種類は?

人が日常的に家の中で移動する際に通る線を意味する「生活動線」。この動線の良さは、暮らしやすさに直結します。なお、考えるべき動線は大きく分けて家事動線・通勤動線・衛生動線・来客動線の4つです。このうち、家事動線は、日々必要な家事をするときに通る道のことです。複雑だと体力的にも精神的にも負担になります。効率的な家事動線は、ストレスフリーな家事に欠かせません。また、出かけるときに通る道が通勤動線、トイレや浴室に行くための通り道が衛生動線です。いずれも複雑さはストレスの原因になりがちです。さらに、最も忘れやすい動線が、来客した人が通る道を意味する来客動線です。特に来客前の片付けの前に確認すべき動線と言えます。

良い生活動線の間取りにするために気をつけるべきこと

生活動線には種類があり、それぞれに気を付けるべきポイントが異なります。たとえば、できるだけ家事をスムーズにこなすためには、家事動線を短くすべきです。そのため、家事動線は横一線ではなく三角形を描くように意識して設計すると、行き来の負担を減らせます。特に水分を吸った重い服を持ち歩く洗濯の動線にはこだわりましょう。洗濯機がある場所と干す場所の階が違う場合などについては、シンプルな動線を意識しないとかなりの負担がかかります。また、水回りの家事動線と衛生動線が交錯する作りはおすすめできません。家の中ですれ違わなければならないことが多くなり、家族同士とは言え、忙しい時間帯にはそのことをストレスに感じてしまいます。これら2つはしっかりと分離したほうが、家族みんながストレスなく過ごせます。